【事業所検診・特定健診】
労働安全衛生法、高齢者医療確保法等に基づき、心臓病、脳卒中等の生活習慣病を早期に発見し、心身機能を改善するために実施しています。
■事前準備から健診当日
・ 事前に問診票がある場合は、必要事項を鉛筆で記入してください。
・ 尿検査用のスピッツまたはコップがある場合は、新鮮尿をご持参ください。
・ 健康手帳をお持ちの方は持参してください。
・ 各健診料金の自己負担がある場合は料金を持参してください。
※糖尿病で低血糖が心配される方は、飴やパンなど準備しておいてください。
また、高血圧の方は、血圧のお薬を飲んでから受診してください。
【1】尿検査
■蛋白…主に腎臓の働きを知る目安となります。
■糖…主に糖尿病、腎性糖尿病の異常の有無をみます。
■潜血…尿中に微量の血液が混じっていないかを検査し、腎臓・尿管・膀胱等の異常の有無をみます。
(疲労や激しい運動でも出る場合があります)
※尿検査で提出していただいた尿を使って、更に詳細な検査ができます。(尿細胞診検査)
【2】計測
身長、体重を測定してBMIを算出し肥満、やせすぎなどの程度をみます。
【3】腹囲測定
メタボリックシンドローム判定の一項目です。
【4】問診・血圧測定
高血圧、低血圧、動脈硬化や全身の健康状態をみます。メタボリックシンドローム判定の一項目です。血圧は、年齢や環境、精神的なことにより変動します。定期的に測定し自分のおおよその値を知っておきましょう。
【5】保健指導
問診事項や検査結果で生活指導や相談を受けます。
【6】採血
■ 食事摂取の有無を確認し、採血をします。
■ 肝機能(肝臓の働きをみます)、血清脂質(動脈硬化等をみます。メタボリックシンドローム判定の
一項目です)、腎機能(腎臓の働きをみます)、血糖(糖尿病の有無をみます。メタボリックシンドロー
ム判定の一項目です)、貧血検査(選択)を行います。
〈採血後の注意点〉
血液をとったあとは、3分間ほど必ず親指で押さえておいてください。もんだり、こすったりすると内出血を起こし、腫れることがあります。
もし腫れたときは、最初に冷やし、後は暖めてください。青黒く腫れて心配なときは、保健師にご相談ください。
【7】眼底検査(視力検査ではありません)
■ 眼底カメラで瞳孔を通して眼底の写真を撮ります。
■ 身体の中で直接血管がみられるのは眼底の血管だけです。この網膜の血管は奥の脳に通じているので、
脳の血管の様子がわかります。さらに高血圧症、動脈硬化症や糖尿病、腎・心臓病、神経疾患など、
全身の病気の進み具合を推定することが出来ます。
眼底…目の底、瞳孔からみた目のつきあたりの場所で、主に網膜をあらわします。
【8】眼圧検査
■眼圧計で、眼球内圧を測定します。
■高眼圧症や緑内障などの疑いがないかどうかを調べます。
【9】心電図検査
手、足、胸部に電極を装着して心臓の状態を電気的に調べる検査です。全く痛みを伴わない検査です。(不整脈、心筋梗塞、狭心症等がわかります)
【10】医師指導・理学的検査
当日の検査結果の説明、指導を行います。65歳以上の方の理学的検査では、「視診」で全身状態をみます。「触診」で関節の動く範囲や筋力をみます。「打聴診」は聴診器にて心臓や肺の状態をみます。
【11】聴力検査
オージオメータによる1,000Hz及び4,000Hzの純音を用いて、選別聴力検査を実施します。
【12】肺機能検査
マウスピースを口に入れて大きく息を吸って吐いてという行為を繰り返し肺活量を測定します。その後、大きく息を吸い吐くという行為で1秒量と努力性肺活量を測定し、肺結核や肺線維症などの拘束性肺機能障害、肺気腫や気管支喘息などの閉塞性肺機能障害を調べます。
【13】腹部超音波検査
腹部にゼリーを塗り、超音波を発生、送信する「プローブ」を体にあて、腹部臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓等)の形態的検査を行い結石や腫瘤の有無を調べます。